- 2021年04月14日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 肩こり肩の症状背中・腰の症状
朝起きた時に、
「腰が痛い」
「肩がいつも以上にこっている」
「首が重い」
と感じる方は少なくありません。
そんな時、
「布団が合っていないのかな?」
「枕が悪いのかな?」
と考える方も多いのではないでしょうか。
実際、患者さんからも、
「朝起きると肩がこっているので、枕を何度も買い替えました。」
というお話をよく伺います。
テレビやインターネットでも、「腰痛にはこのマットレス」「肩こりにはこの枕」といった情報をよく見かけます。
では、本当に寝具が原因なのでしょうか?
私は約30年間、多くの肩こりや腰痛の患者さんを施術してきましたが、朝の症状を寝具だけの問題として考える必要はないと思っています。
朝つらい方ほど、もともとのコリが強いことがあります
私がまず確認するのは、枕や布団よりもその方の筋肉の状態です。
慢性的な肩こりや腰痛がある方では、筋肉の深部までコリが蓄積していることがあります。
日中は歩いたり、体を動かしたり、姿勢を変えたりしています。
ところが睡眠中は、長時間あまり体を動かさない時間が続きます。
そのため、もともと筋肉が強くこっている方ほど、朝起きた時に
「固まっている」
「動き始めが痛い」
「肩がいつも以上に重い」
と感じやすいのではないかと、私は考えています。
起きてしばらくすると楽になりませんか?
ここで一つ、思い当たることはないでしょうか。
朝起きた直後はつらい。
ところが、顔を洗って、朝食をとって、仕事へ行く準備をして……
2〜3時間もすると、いつの間にか朝より楽になっている。
このような方は少なくありません。
体を動かし始めることで筋肉も動き、循環も変化していきます。
私は、この「動き始めると楽になる」という特徴も、朝の症状に筋肉の状態が関係している可能性を考える一つの材料にしています。
もし枕や布団だけが原因なのであれば、起きて数時間後に症状が軽くなることを、それだけでは説明しにくいケースもあると思います。
では、枕や布団は何でもいいのでしょうか?
もちろん、そういうわけではありません。
寝具が体へ与える影響もあります。
例えば、体が大きく沈み込むほど柔らかい寝具では、寝ている間に腰へ負担がかかる方もいます。
枕についても、高すぎるものでは首が不自然に曲がった状態が長時間続くため、首や肩へ負担がかかることがあります。
ですから、
「極端に柔らかく沈み込む寝具」
「首が大きく曲がってしまうほど高い枕」
などは避けた方がよいでしょう。
そのうえで、私は寝具に必要以上に神経質になる必要はないと考えています。
枕を何度替えても肩こりが変わらないのはなぜ?
これも患者さんからよく伺う話です。
「肩こりに良いと言われる枕を買った。」
「オーダーメイドの枕も作った。」
「それでも朝の肩こりが変わらない。」
なぜでしょうか。
私は、原因が枕ではなく、すでに首や肩の筋肉に蓄積しているコリにあるケースも多いからだと考えています。
何年もかけて深部まで固まった筋肉が、枕を替えただけで柔らかくなるわけではありません。
これは腰痛でも同じです。
マットレスを替えることで寝心地は変わります。
しかし、長年蓄積している腰の深部のコリまで、それだけでなくなるわけではありません。
昔は同じ布団で寝ても平気ではありませんでしたか?
私はここも大切なポイントだと思っています。
今使っている布団や枕で、以前は普通に眠れていた。
ところが、いつの頃からか朝起きると腰が痛くなったり、肩がこるようになった。
そんな方もいらっしゃいます。
寝具が大きく変わっていないのであれば、
変わったのは寝具ではなく、自分の筋肉の状態かもしれません。
何年もの生活の中で少しずつコリが蓄積し、以前なら問題にならなかった睡眠中の姿勢や長時間の不動を、つらく感じるようになった可能性もあります。
高価な寝具を買う前に考えてほしいこと
私は、腰痛や肩こりがあるからといって、必ずしも高価なマットレスや枕を購入する必要はないと考えています。
もちろん、寝心地が良く、自分に合った寝具を使うことは大切です。
しかし、
「朝腰が痛いからマットレスが悪い」
「朝肩がこるから枕が悪い」
と、すべてを寝具のせいにしてしまうのは少し違うと思います。
寝具を何度替えても症状が変わらないのであれば、一度、寝具ではなく自分の筋肉の状態にも目を向けてみてください。
まとめ
朝起きた時の腰痛や肩こりは、寝具だけが原因とは限りません。
私は約30年間の施術経験から、朝の症状が強い方ほど、もともと首・肩・腰などに慢性的なコリが蓄積しているケースを多く見てきました。
特に、
朝起きた直後はつらいのに、動き始めて2〜3時間すると楽になる
という方は、筋肉の状態も一度考えてみてよいと思います。
大切なのは、自分に合う枕を延々と探し続けることだけではありません。
深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除き、寝て起きてもつらさを感じにくい筋肉の状態へ戻していくこと。
私は、こちらの方が慢性的な朝の腰痛や肩こりを考えるうえで大切だと思っています。

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