目からうろこの整体コラム

首こりの原因はスマホだけではありません〜ノートパソコンと首こりの関係〜

整体の仕事を始めてから30年近くになりますが、時代とともに患者さんの体のこり方も変わってきたように感じます。

最近、施術をしていて特に気になるのが、首の深い部分に強いコリが蓄積している方が増えていることです。

首こりの原因として、スマートフォンの使い過ぎはよく知られています。

画面を見るためにうつむく時間が長くなり、首から肩にかけての筋肉へ負担がかかり続けるからです。

ただ、私が約30年間患者さんの体を見てきて、もう一つ大きく変わったと感じているものがあります。

それが、ノートパソコンを長時間使うようになったことです。

 

ノートパソコンは目線が下がりやすい

ノートパソコンは、画面とキーボードが一体になっています。

そのため、机の上にそのまま置いて使うと、どうしても画面の位置が低くなり、自然と目線も下がります。

目線が下がれば、頭も前へ出やすくなります。

すると、首から肩、背中にかけての筋肉は、前へ出た頭を支えるために働き続けることになります。

短時間であれば、それほど問題を感じないかもしれません。

しかし、仕事で毎日何時間もこの姿勢を続け、それが何年も積み重なれば、首や肩の筋肉には長期間にわたって負担がかかり続けます。

その結果、首や肩の筋肉の深部にはコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。

しかも、仕事に集中している時は、自分の頭が前へ出ていることや、肩に力が入っていることになかなか気づきません。

最初のうちは、仕事が終わった時に、

「首がちょっと重いな」

「肩が張っているな」

という程度だったものが、さらに負担を重ねることで慢性的な首こりへ変わっていきます。

人によっては、頭痛や眼精疲労などの症状につながることもあります。

画面を高くすれば解決するのでしょうか?

それなら、

「ノートパソコンを台の上に置いて、画面を高くすればいいのでは?」

と思いますよね。

確かに、画面の位置が上がれば、目線は下がりにくくなります。

ところが、ノートパソコンには一つ問題があります。

画面とキーボードが一体になっていることです。

画面を高くすると、キーボードまで高くなります。

すると今度は、腕を持ち上げた状態で入力することになり、肩や腕の付け根に力が入り続けます。

首への負担を減らそうとして画面を上げたのに、今度は肩へ負担をかけてしまう。

これでは十分な解決にはなりません。

おすすめは外付けキーボードとマウスです

ノートパソコンを長時間使って仕事をする方には、パソコンスタンド+外付けキーボード+外付けマウスという使い方がおすすめです。

パソコン本体をスタンドなどで持ち上げ、画面を見やすい高さにします。

そしてキーボードとマウスは別にして、肩を上げず、腕を自然に下ろした位置で操作します。

これなら、

目線の高さと、腕を楽に使える高さを別々に調整できます。

ここが、ノートパソコンを長時間使う時の大きなポイントです。

その際は画面の高さだけでなく、首が前へ出ていないか、肩をすくめていないか、肘が浮いていないか、腕に力が入り続けていないかも確認してみてください。

「正しい姿勢の形」に無理やり自分を合わせるのではなく、余計な力を入れずに仕事ができる環境を作ることが大切です。

タブレットはさらに目線が下がりやすくなります

近年では、タブレットを仕事に使う方も増えました。

これも便利なのですが、机の上に平置きした状態で長時間使うと、ノートパソコン以上に目線が下がります。

画面をのぞき込むような姿勢になるため、首から肩、背中の筋肉へ負担がかかり続けます。

タブレットを長時間使う場合も、スタンドなどで画面を上げ、必要に応じて外付けキーボードを利用するとよいでしょう。

スマートフォンも同じです。

大切なのは、画面を見るために何時間も頭を下げ続けないことです。

デスクトップなら大丈夫というわけでもありません

では、画面の高さを自由に調整できるデスクトップ型のパソコンなら首こりにならないのでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。

画面の高さを適切に調整できるという点では有利ですが、長時間同じ姿勢を続ければ、首や肩の筋肉には負担がかかります。

仕事に集中するにつれて、いつの間にか頭が画面へ近づいていたり、肩をすくめていたりすることもあります。

つまり問題なのは、ノートパソコンという機械そのものだけではありません。

同じ筋肉へ、どのような負担を、どれくらい長くかけ続けているか。

私はここが一番大切だと考えています。

「良い姿勢」を続けるより、姿勢を固定しないこと

どれほど良い机や椅子を使っていても、同じ姿勢のまま何時間も動かなければ、同じ筋肉が働き続けます。

反対に、

「姿勢を良くしなければ」

と意識し過ぎて、背筋を伸ばした姿勢をずっと維持しようとするのもおすすめしません。

良い姿勢であっても、それを長時間固定すれば、姿勢を維持している筋肉は疲れます。

ですから私は、30分から1時間に一度くらいは、一度その姿勢をやめることをおすすめしています。

椅子から立つ。

数分歩く。

肩の力を抜く。

首を無理のない範囲で動かす。

画面から目を離す。

大げさなストレッチをする必要はありません。

「良い姿勢をずっと続ける」のではなく、「同じ姿勢を長時間続けない」。

こちらの方が大切です。

一度できた深部のコリは、環境を変えるだけではなくなりません

ここも大切なところです。

パソコンスタンドを使ったり、外付けキーボードを導入したりすることで、これから首や肩へ加わる負担を減らすことはできます。

しかし、すでに何年ものパソコン作業によって首の深部までコリが蓄積している場合、作業環境を変えただけで、それまで蓄積したコリがなくなるわけではありません。

例えば、

「朝から首が重い」

「仕事を始める前から肩がこっている」

「休みの日でも首が固い」

という状態になっている方では、すでに首や肩の筋肉にかなりの負担が蓄積している可能性があります。

そうした場合は、

これ以上コリを増やさないために作業環境を見直すこと。

そして、

すでに深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除いていくこと。

この両方を考える必要があります。

パソコンを使わないという選択はできません

今の時代、仕事の効率を考えれば、パソコンやタブレットを使わないという選択は現実的ではありません。

だからこそ、

「パソコンが悪い」

「スマートフォンが悪い」

で終わらせても意味がありません。

大切なのは、便利な道具を、できるだけ体へ負担をかけずに使うことです。

整体の仕事を30年近く続けてきて、患者さんの体に現れるコリの場所や強さも、時代とともに変化してきたように感じます。

最近増えている首の深いコリも、スマートフォンだけではなく、ノートパソコンを長時間使うようになった現代の働き方と無関係ではないと私は考えています。

画面の高さ。

腕の位置。

肩に力が入っていないか。

そして、同じ姿勢を何時間続けているか。

毎日の小さな負担でも、それが何年も続けば、首の深部にはコリが蓄積していきます。

首こりが気になっている方は、まず一度、普段パソコンを使っている時の自分の姿勢と作業環境を横から見てみてください。

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トートバッグを脇で抱えていませんか?肩がこりにくい持ち方とは

トートバッグは、荷物を出し入れしやすく、仕事や買い物にも便利ですよね。

私の患者さんでも、普段からトートバッグを使っている方はたくさんいます。

ただ、肩こりが強い方の話を聞いていると、バッグそのものの重さだけでなく、トートバッグ特有の持ち方によって肩や腕へ余計な力を入れていることがあります。

約30年間患者さんの肩を見てきて、私がトートバッグを使う方におすすめしているのが、

バッグを体の真横ではなく、少し後ろへ回して持つこと

です。

ちょっとした違いなのですが、これだけでも肩や腕の力を抜きやすくなります。

 

トートバッグを持っている時、肩が上がっていませんか?

トートバッグを肩に掛けて、一度自分の姿勢を確認してみてください。

バッグが落ちないように、肩を少し上げていないでしょうか。

あるいは、バッグが前へ動かないように脇を締め、腕でバッグを体へ押し付けていないでしょうか。

本人は普通に持っているつもりでも、無意識にこうした力を入れている方は少なくありません。

問題なのは、バッグの重さだけではありません。

バッグを安定させるために、肩や腕の筋肉へ力を入れ続けることです。

たとえそれほど重くないバッグでも、通勤や買い物などで長時間持ち続ければ、その間ずっと同じ筋肉が働くことになります。

さらに、それを毎日のように長期間繰り返せば、首や肩、腕の筋肉の深部にはコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。

トートバッグは腕で押さえ込みやすい

ショルダーバッグにはさまざまな形がありますが、トートバッグの場合、肩に掛けるとバッグ本体が体の真横あたりに来ることが多いと思います。

この位置で歩くと、バッグが前後に動いたり、腕にぶつかったりします。

すると無意識に、

脇を締める



腕でバッグを押さえる



肩にも力が入る

という持ち方になりやすくなります。

実際にトートバッグを持っている時の腕を見てみると、バッグを持っていない側の腕は自然に下がっているのに、バッグ側だけ脇が締まり、腕や肩に力が入っていることがあります。

この状態が何十分、何時間と続けば、肩への負担は当然大きくなります。

バッグを「少し後ろ」に回してみてください

そこで私がおすすめしているのが、トートバッグを肩に掛けたら、バッグ本体を体の真横から少し後ろへ回すことです。

大きく背中側へ持っていく必要はありません。

少し後ろへずらすだけです。

こうすると、バッグを体の横で脇や腕を使って強く押さえ込む必要が減り、腕を自然に下ろしやすくなります。

その状態で、一度肩をストンと下ろしてみてください。

いつもの持ち方より肩や腕の力が抜けるようなら、その位置の方が体への負担は少ないと考えられます。

大切なのは、

「後ろに掛けること」そのものではありません。

目的は、肩をすくめたり、腕でバッグを押さえたりする余計な力を減らすことです。

左右交互に持つだけでは十分ではありません

肩こり対策として、

「バッグは左右交互に持ちましょう」

と言われることがあります。

確かに、いつも同じ肩ばかりに掛けるより、左右を替えた方が一方への負担を減らすことはできます。

ただし、

右肩ではバッグを落とさないように肩を上げる。

左肩に替えても、同じように肩を上げる。

これでは、負担を受ける側を替えているだけです。

ですから私は、左右を替えること以上に、

「バッグを持っている時、肩や腕に余計な力が入っていないか」

を確認することが大切だと考えています。

荷物が重ければ、持ち方だけでは解決できません

もちろん、バッグの中身が重ければ、どのような持ち方をしても肩への負担は大きくなります。

必要のない荷物を減らす。

長時間持ち続ける時は、ときどきバッグを下ろす。

同じ側ばかりで持たない。

荷物が多い日には、両肩で支えられるリュックを使う。

こうした工夫も必要です。

特に長時間歩く日や荷物が重い日は、トートバッグの持ち方だけで何とかしようとしない方がいいでしょう。

肩こりが強い方は、バッグを持っていない時も確認してみてください

長年同じ側でトートバッグを持っている方では、バッグを下ろした後も、いつもの側の肩に力が入っていることがあります。

バッグを持っていない状態で鏡の前に立ってみてください。

左右の肩の高さが大きく違っていないでしょうか。

片方の肩だけ上げる癖が残っていないでしょうか。

長期間同じような体の使い方を繰り返していれば、その筋肉には負担が蓄積していきます。

すでに慢性的な肩こりになっている場合は、バッグの持ち方を変えることによってこれから加わる負担を減らすことと、これまで首や肩の深部に蓄積してきたコリを減らしていくことの両方を考える必要があります。

トートバッグを持ったら、一度肩の力を抜いてみましょう

トートバッグは、とても便利なバッグです。

肩こりがあるからといって、使うのをやめる必要はありません。

大切なのは、どのように持っているかです。

次にトートバッグを使う時は、

バッグを肩に掛ける。

少し後ろへ回す。

腕を自然に下ろす。

そして、肩をストンと下ろす。

これを一度試してみてください。

「左右どちらの肩で持つか」だけではなく、「肩や腕の力を抜いた状態で持てているか」。

トートバッグによる肩への負担を減らすには、こちらの方が大切だと私は考えています。


 

横に掛けると肩が上がります。

 

後ろに持っていくと肩が下がります。

肩関節の前に引っ掛けます。

 

肘で押さえるのがポイントです。

 

 

 

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TFCC損傷と診断された手首の痛み。前腕を触って分かったこと

いつも月に一度、体のメンテナンスに来てくださっている患者さんが、先日、手首の痛みを訴えて来院されました。

少し前から小指側の手首に痛みがあり、その日の午前中に整形外科を受診されたそうです。

そこで診断されたのが、TFCC損傷でした。

TFCCとは、手首の小指側にある軟骨や靱帯などからなる組織で、手首を安定させたり、力を受け止めたりする役割があります。

整形外科では、できるだけ手首を使わず、安静にするよう説明を受けたそうです。

もちろん、TFCC損傷と診断されて手首に痛みが出ている以上、まずは医師の指示に従い、傷めている部分へ余計な負担をかけないことが大切です。

ただ、私は患者さんのお話を聞きながら、もう一つ気になることがありました。

その方は、とてもよく書き物をされる方なのです。

手帳を見ると、予定や記録がびっしり。

日常的にかなり手を使っていることが分かります。

そこで私は、痛みのある手首だけではなく、その手首を動かしている前腕の筋肉も確認してみることにしました。

 

手首を動かしている筋肉の多くは前腕にあります

私たちは普段、「手首が痛い」と感じると、どうしても手首そのものに原因があると考えがちです。

しかし、手首や指を動かしている筋肉の多くは、前腕にあります。

前腕にある筋肉から腱が伸び、手首を越えて手や指につながっています。

そのため、書き物やパソコン作業、家事などで手を繰り返し使えば、手首だけではなく前腕の筋肉も働き続けます。

そして、このような負担が長期間続けば、前腕の筋肉の深部にもコリが形成され、蓄積していきます。

今回の患者さんの前腕を確認すると、小指側の手首から肘へつながるあたりの筋肉がかなり強くこわばっていました。

さらに肘に近い部分を押すと、

「そこを押されると、手首の痛いところまで響きます」

という反応がありました。

そこで私は、整形外科で診断されたTFCC損傷とは別に、前腕の筋肉の強い緊張も、現在感じている痛みに関係している可能性があると考えました。

今回は手首を強く触りませんでした

TFCC損傷と診断されたばかりですから、痛みのある手首を直接強く施術することはしませんでした。

今回、私が中心に施術したのは前腕です。

長年の書き物などによって負担が蓄積していると考えられる筋肉を確認しながら、強くこわばっている部分を少しずつ緩めていきました。

すると施術後、

手首の痛みがかなり軽くなりました。

もちろん、これはTFCC損傷そのものが一回の施術で治ったという意味ではありません。

傷めている組織の状態と、周囲の筋肉によって感じている痛みは分けて考える必要があります。

今回、前腕を施術した直後に手首の痛みが軽くなったことからも、この患者さんの場合は、前腕の筋肉の状態も痛みに関係していた可能性が高いのではないかと私は考えています。

長年使ってきた筋肉なら、一回ですべてを変えようとしません

今回の患者さんは、長年にわたって非常によく書き物をされてきました。

つまり、前腕への負担も最近始まったものではありません。

長期間にわたって同じ筋肉へ負担がかかり続ければ、その深部にはコリが蓄積していきます。

私は、そうして何年もかけて蓄積したコリを、一度の施術ですべて取り除こうとは考えていません。

痛みの状態を見ながら、日常生活での負担を減らし、深部に蓄積したコリを少しずつ取り除いていく。

その方が筋肉への余計な刺激も少なく、体の状態を確認しながら進めることができます。

特に今回はTFCC損傷と診断されていますから、手首そのものについては整形外科の指示を守りながら経過を見ることが大切です。

テニス肘でも、痛む場所だけを見ません

これは手首だけの話ではありません。

以前、テニス肘と診断された患者さんが来院されたことがあります。

その方は肘の外側に痛みがありました。

しかし前腕を確認していくと、深い部分にかなり強いコリがありました。

そこで、痛みのある肘だけを施術するのではなく、前腕の筋肉を中心に施術しました。

すると、完全に痛みがなくなったわけではありませんが、施術後にはかなり楽になりました。

テニス肘の場合も、肘の外側に付着する前腕の筋肉や腱が関係しています。

ですから私は、肘が痛いからといって肘だけを見るのではなく、そこにつながっている前腕の筋肉まで確認することを大切にしています。

腱鞘炎やばね指にも共通する考え方です

以前このブログで、腱鞘炎やばね指についても書きました。

これらの症状でも、私は痛みや引っかかりが出ている場所だけではなく、前腕から手につながる筋肉の状態を確認します。

TFCC損傷、テニス肘、腱鞘炎、ばね指は、それぞれ別の状態です。

もちろん、すべてを「前腕のコリが原因」と一括りにすることはできません。

ただ、共通しているのは、手や指、手首を動かすために前腕の筋肉が毎日働いているということです。

そのため私は、手首や肘、指の症状を見る時には、痛みのある場所だけでなく、

「その場所を動かしている筋肉はどうなっているのか」

というところまで見るようにしています。

診断名がついていても、痛む場所だけを見るとは限りません

整形外科で検査を受け、診断をつけてもらうことはとても大切です。

骨折なのか。

靱帯などを傷めているのか。

関節に問題があるのか。

こうしたことを確認するのは医療機関の役割です。

そして私は整体師ですから、その診断を否定する立場ではありません。

むしろ、今回のようにTFCC損傷と診断されていれば、「傷めている手首を無理に触らない」という判断をするためにも重要な情報になります。

そのうえで、私は筋肉を見ます。

手首が痛いなら、手首を動かしている前腕まで。

肘が痛いなら、肘につながっている筋肉まで。

指が痛いなら、指を動かしている筋肉まで。

痛む場所だけではなく、その動きを支えている筋肉までたどっていく。

これは、私が約30年間の施術経験の中で大切にしてきた考え方です。

 

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花粉症とぎっくり腰。一見関係ないようで実は深い関係があります。

「花粉症とぎっくり腰に関係があるの?」

意外な組み合わせに思われるかもしれません。

花粉症そのものが、ぎっくり腰を起こすわけではありません。

ただ、花粉症の方に多い**「朝のくしゃみ」**は、もともと腰に強いコリを抱えている方にとって、ぎっくり腰を起こす最後のきっかけになることがあります。

今日は、花粉症の季節だからこそ気をつけていただきたい、朝のぎっくり腰についてお話しします。

 

ぎっくり腰は「朝に起こした」という方が多い

約30年間患者さんを施術してきて、私が強く感じていることがあります。

それは、ぎっくり腰になった患者さんに話を聞くと、朝から午前中に痛めたという方が非常に多いことです。

例えば、

「朝、顔を洗おうとして前かがみになった瞬間に痛くなった」

「靴下を履こうとかがんだら動けなくなった」

「床の物を取ろうとしただけなのに痛めた」

といった話をよく聞きます。

なぜ、重い物を持ったわけでもないのに、こんな何気ない動作でぎっくり腰になってしまうのでしょうか。

私は、その動作だけが原因なのではないと考えています。

ぎっくり腰は、その瞬間だけを見ても分かりません

慢性的に腰へ負担がかかっている方では、長期間の負担によって腰や臀部などの筋肉の深部にコリが形成され、蓄積していきます。

深部のコリが増えていけば、筋肉の柔軟性が失われ、少しずつ余裕がなくなっていきます。

そして睡眠中は、日中に比べて体を動かす時間が大きく減ります。

そのため、もともと深部に強いコリを抱えている方では、起床直後に

「腰が固まっている」

と感じることがあります。

実際、慢性的な腰痛のある方から、

「朝が一番腰がつらい」

「起きてしばらく動いていると楽になる」

という話を聞くことも少なくありません。

私は、こうしたもともと腰に余裕がない状態に、睡眠中の長時間の不動が重なった朝は、ぎっくり腰を起こしやすい時間帯の一つだと考えています。

そこへ花粉症の「朝のくしゃみ」が重なります

花粉症の方では、起床後にくしゃみや鼻水などの症状が強く出ることがあります。

いわゆる「モーニングアタック」と呼ばれるものです。

ここで、ぎっくり腰との条件が重なります。

長年の負担によって腰の深部にコリが蓄積している



睡眠中あまり動かない



起床時は腰がさらに固い



花粉症による強いくしゃみ



ぎっくり腰を起こす最後のきっかけになる

という流れです。

つまり、花粉症がぎっくり腰の原因なのではありません。

もともと負担が蓄積して余裕がなくなっている腰へ、くしゃみという急激な動きが加わることが問題なのです。

くしゃみは思っている以上に体を大きく動かします

くしゃみをする瞬間、自分の体を観察してみると分かります。

一瞬ですが、腹部や背中に力が入り、体が大きく動きます。

腰の状態が良ければ、それだけですぐ問題になるわけではありません。

しかし、朝起きたばかりで腰が固く、さらに慢性的な腰痛がある方では、この突然の動きが負担になることがあります。

特に、

前かがみになった瞬間にくしゃみをする

という組み合わせには注意してほしいと思います。

洗面所で顔を洗っている時。

靴下やズボンを履こうとしている時。

床の物を取ろうとしている時。

こうした朝の動作中にくしゃみが出そうになったら、少し気をつけてください。

くしゃみが出そうになったら、手をついてください

私がおすすめしている方法は、とても簡単です。

くしゃみが出そうになったら、壁や机などに手をつくこと。

立っている時なら、近くの壁や机などに手を添えて体を支えます。

座っている時でも、可能なら手をついて体を安定させます。

特に前かがみになっている時は、そのまま勢いよくくしゃみをするのではなく、一度体を安定させてからくしゃみをするようにしてください。

これだけでも、くしゃみをした瞬間に体が大きく動くのを抑えやすくなります。

花粉症で朝から何度もくしゃみが出る方は、ぜひ意識してみてください。

ただし、本当の問題は「くしゃみ」ではありません

ここが一番大切なところです。

ぎっくり腰になった時、

「くしゃみをしたら腰を痛めた」

「顔を洗おうとしたら腰を痛めた」

「床の物を拾ったら腰を痛めた」

というと、その動作が原因だったように思います。

しかし私は、その一回の動作だけで考えないようにしています。

それまで何年も腰へ負担がかかり続け、深部にコリが蓄積していた。

筋肉の柔軟性が失われ、すでに余裕が少なくなっていた。

そこへ最後の一押しとして、くしゃみや前屈動作が加わった。

そのように考えた方が、繰り返しぎっくり腰になる方の状態も理解しやすいと思います。

花粉症の季節こそ、朝の腰に気をつけましょう

花粉症の方に、

「くしゃみをしないでください」

と言っても無理な話です(笑)。

ですから、くしゃみそのものを恐れる必要はありません。

朝起きたばかりの時間は、いきなり大きく前かがみにならない。

くしゃみが出そうになったら、壁や机などに手をついて体を支える。

そして何より、普段から腰へ長時間・長期間の負担をかけ続けないことが大切です。

すでに慢性的な腰痛がある方では、腰や臀部の深部に蓄積したコリを少しずつ減らし、筋肉に余裕を取り戻しておくことも、私は大切だと考えています。

花粉症とぎっくり腰。

一見まったく関係なさそうですが、

「腰が固まりやすい朝」と「くしゃみが出やすい朝」が重なる。

そこに、ちょっとした注意点があります。

花粉症で朝からくしゃみが続く方、そして慢性的な腰痛がある方は、ぜひ覚えておいてください。

 

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人間の体は、本当に左右対称であるべきなのでしょうか?

整体院などで、

「骨盤が歪んでいますね」

「左右の足の長さが違いますね」

と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。

私の整体院に通われている方はご存じだと思いますが、私は骨盤の位置だけを見て、それを無理に左右対称にするような施術は行っていません。

それよりも大切にしているのが、骨盤を支えている筋肉がどのような状態になっているのかを見ることです。

そして、もう一つ確認していることがあります。

それが、

「普段、どちらの足で体を支えているのか」

です。

人間には「利き足」と「軸足」があります

右利き、左利きというように、人間には利き手があります。

足にも左右で役割の違いがあります。

例えば、ボールを蹴る時には、一方の足で体を支え、反対側の足を動かします。

この時、

動かす側が利き足、体を支える側が軸足

と考えると分かりやすいでしょう。

何気なく立っている時にも、左右均等に体重をかけているとは限りません。

片方の足へ体重を乗せ、反対側の足を楽にしていることがあります。

つまり、私たちの体は普段から左右をまったく同じように使っているわけではありません。

左右それぞれに違った役割があるのです。

左右の筋肉の硬さが違うのは不思議ではありません

軸足は、立っている時や動作をする時に体を支える役割を担います。

そのため私は、施術をしていると、軸足側の臀部の筋肉が反対側より硬くなっている方をよく見ます。

これはそれほど不思議なことではありません。

左右で役割が違えば、使われ方も違います。

使われ方が違えば、筋肉への負担も左右で同じにはなりません。

そして同じ筋肉へ負担が長期間かかり続ければ、その深部にはコリが形成され、蓄積していきます。

ですから私は、

「左右の筋肉の硬さが違う=体が異常に歪んでいる」

とは考えていません。

左右差があること自体は、人間の体にとって自然なことです。

私が「骨盤の歪み」だけを見ない理由

骨盤の左右差を見ると、

「骨盤が歪んでいるから筋肉がおかしくなった」

と考えたくなるかもしれません。

しかし私は、逆の見方も必要だと考えています。

骨盤の周囲には、臀部をはじめ多くの筋肉があります。

そうした筋肉の緊張に左右差があれば、骨盤の位置や姿勢にも影響します。

つまり、

骨盤の位置が違う



だから骨盤だけを元に戻す

という単純な話ではありません。

なぜその位置になっているのか。

左右の筋肉はどうなっているのか。

普段どちらの足へ体重をかけているのか。

私は、こちらを見ることの方が大切だと考えています。

左右の足の長さが違って見える場合も同じです。

それだけを見て「骨盤が歪んでいる」と判断するのではなく、筋肉の緊張や姿勢、体重のかけ方なども含めて考える必要があります。

私が特に気にしているのは「軸足が変わっている人」です

ここからが、私が約30年間患者さんを見てきて興味深いと感じているところです。

例えば、もともと左足を軸足として使っていた人が、左足首をひどく捻挫したとします。

痛みがあるため、無意識に左足をかばいます。

すると、それまで右足が「動かす足」、左足が「支える足」だったものが、右足でも体を支えるようになります。

ケガそのものが治った後も、この体の使い方が残る方がいます。

すると右足は、

「動かす」という本来の役割に加えて、「支える」という役割まで担う

ことになります。

私は、このように昔のケガなどをきっかけに軸足が変わっている方では、新しく軸足になった側の臀部や腰へ、通常以上の負担が集中していることがあると感じています。

普通の軸足のコリと何が違うのでしょう?

ここは少し分かりにくいところなので、分けて考えてみましょう。

もともとの軸足でも、体を支えているのですから臀部の筋肉には負担がかかります。

ですから、

軸足側の臀部が硬いこと自体は珍しいことではありません。

もちろん、その通常の軸足側に腰痛や臀部痛などの症状が出る方もいます。

一方、昔のケガなどをきっかけに軸足が反対側へ変わると、それまでとは違った負担のかかり方になります。

本来よく動かしていた側が、今度は体を支える仕事まで担う。

その状態が長期間続けば、臀部や腰の筋肉にはさらに強い負担が蓄積していきます。

私が問題だと考えているのは、単純に**「左右差があること」ではなく、「本来の役割分担が変わり、一方へ通常以上の負担が集中していること」**なのです。

昔のケガと、現在の腰痛や臀部痛がつながっていることもあります

患者さんに、

「昔、足首や膝を大きくケガしたことはありませんか?」

と聞くと、

「そういえば20年前に右足首をひどく捻挫しました」

「学生時代に左膝の靱帯を傷めました」

といった話が出てくることがあります。

患者さん自身は、

「そんな昔のケガが今と関係あるんですか?」

と驚かれることがあります。

ケガそのものは、とっくに治っているかもしれません。

しかし、ケガをかばったことで体重のかけ方が変わり、その後も同じ使い方を何年、何十年と続けていれば、筋肉への負担は積み重なっていきます。

その結果、片側の臀部や腰の深部に強いコリが蓄積している方がいます。

そして、そこにできたトリガーポイントなどが、臀部痛や脚への関連痛を出しているケースもあります。

私は約30年間の施術経験から、昔のケガなどをきっかけに軸足が変わっている方では、片側の臀部や腰への負担がより強くなり、腰痛や坐骨神経痛のような症状につながりやすい傾向があると感じています。

もちろん、坐骨神経痛には椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などを含め、さまざまな原因があります。

ですから、すべての坐骨神経痛を軸足だけで説明することはできません。

骨盤だけを見るのではなく、「なぜそうなったのか」を見る

私は骨盤の左右差そのものを否定しているわけではありません。

大切なのは、左右差を見つけて、

「歪んでいるから戻しましょう」

で終わらせないことです。

なぜ左右差があるのか。

どちらが軸足なのか。

左右の臀部の筋肉はどう違うのか。

昔、足首や膝をケガしていないか。

立っている時、どちらへ体重をかけているのか。

そして、その状態が何年続いているのか。

こうしたことを一つずつ見ていくと、現在の腰痛や臀部のコリにつながる理由が見えてくることがあります。

人間の体は、もともと完全な左右対称ではありません。

だから私は、左右差を無理にゼロにすることを目標にはしていません。

それよりも、

「なぜ今、この筋肉にこれほど負担がかかっているのか」

を考え、深部に蓄積したコリを少しずつ取り除いていく。

それが、骨盤周辺を見る時にも私が大切にしている考え方です。

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首を施術しても治らない頭痛。その原因は意外な場所にありました。

昨日は、頭痛と首のコリについてお話ししました。

その記事を書いていたら、昔のことを思い出しました。

今から20年以上前、私が五反田の整体院で雇われ院長をしていた頃のことです。

私が整体師として、

「マニュアル通りに施術するだけではダメなんだ」

と強く感じるようになった、今でも忘れられない患者さんがいました。

宝塚歌劇団の方がよく来院されていました

当時勤めていた整体院には、宝塚歌劇団の方がよく来院されていました。

舞台に立つ仕事ですから、体への負担も相当なものだったのでしょう。

首や肩、腰、脚など、皆さんさまざまな症状を抱えていらっしゃったのを今でもよく覚えています。

ある日、一つの組の準トップスターの方が来院されました。

訴えていたのは、頭痛でした。

「数日前から、ずっと頭痛が続いているんです」

とのことでした。

頭痛なら、まず首を疑いました

その頃には、私もすでにトリガーポイントの考え方を施術に取り入れていました。

頭痛の患者さんでは、首の上部にある筋肉の強いコリが関係していることがよくあります。

そのため、まず首の状態を確認しました。

当時の整体院は施術時間が20分ほどしかなく、さらに院の方針として背骨の矯正も行う必要がありました。

限られた時間の中で首の筋肉を確認し、頭痛に関係していると考えられるところを施術しました。

ところが、

頭痛が変わりません。

ほかに考えられる筋肉も、一つひとつ確認していきました。

それでも変わらない。

「おかしいな……」

と思いました。

「もしかしたら、首ではないのかもしれない」

そこで一度、

「頭痛だから首」

という考えを外してみることにしました。

ほかに何かないだろうか。

そう考えながら確認していき、ふと顎の筋肉である咬筋を押してみました。

すると、

「そこ、頭に響きます」

と言われたのです。

これは私にとって大きなヒントでした。

さらに顔周辺の筋肉を確認していくと、かなり強くこわばっているところがありました。

そこで、首だけではなく、顔周辺の筋肉も施術してみることにしました。

すると施術後、

それまで続いていた頭痛がなくなったのです。

もちろん、一例だけで「この頭痛の原因は顔の筋肉だった」とすべてを断定することはできません。

ただ、咬筋を押した時に頭へ響く感覚があり、顔周辺の筋肉を施術した後に頭痛がなくなった。

この経験から私は、この方の頭痛には首だけではなく、顔の筋肉の緊張も関係していたのではないかと考えました。

舞台に立つ人は、顔の筋肉も使い続けています

考えてみれば、舞台に立つ方は体だけを使っているわけではありません。

歌ったり、話したり、そして観客に向かって表情を作り続けます。

一般の人とは比べものにならないほど、顔の筋肉を使っていたのかもしれません。

毎日のように同じ筋肉へ負担がかかり、それが長期間続けば、顔の筋肉の深部にもコリは蓄積していきます。

現在の私は、頭痛の患者さんを見る時、首や肩だけでなく、必要に応じて顎やこめかみなど顔周辺の筋肉も確認します。

しかし、当時の私はまだそこまで考えていませんでした。

だからこそ、この患者さんの経験は強く印象に残っています。

「改善しない」ということも、体からの情報です

この出来事から、私は一つ大切なことを学びました。

それは、

「思ったように改善しない時には、自分の考えを疑ってみる」

ということです。

「頭痛だから首」

「腰が痛いから腰」

「膝が痛いから膝」

そう決めてしまえば、施術する場所も最初から決まってしまいます。

でも、人間の体はそれほど単純ではありません。

痛みを感じている場所と、その症状に関係している筋肉が離れていることもあります。

一つの筋肉だけではなく、複数の筋肉が関係していることもあります。

だから、いつもの施術をしても変化がなければ、

「本当にここなのだろうか?」

「ほかに負担が蓄積している筋肉はないだろうか?」

と、もう一度体を見直す。

この考え方は、それから現在までずっと変わっていません。

患者さんの体から教えてもらったことはたくさんあります

約30年間施術をしていると、教科書通りのパターンだけでは説明しにくい患者さんにもたくさん出会います。

そのたびに、

「なぜだろう?」

と考えます。

そして筋肉を一つひとつ確認していく。

そうした経験の積み重ねによって、症状が出ている場所だけを見るのではなく、その人の体全体から関係している筋肉を探すという、現在の私の施術の考え方ができてきました。

もちろん、今でもすべての症状が思い通りに改善するわけではありません。

分からないこともありますし、医療機関での検査や治療が必要な症状もあります。

だからこそ、今でも考えます。

「ほかに何か見落としていないだろうか」

「自分の考えに思い込みはないだろうか」

20年以上前、あの患者さんに教えてもらった、

「患者さんの体が教えてくれることを大切にする」

という姿勢は、今も私の施術の基本になっています。

30年近くこの仕事を続けていますが、まだまだ分からないことはあります。

やはり整体は奥が深いですね。

そしてこれからも、生涯勉強だと思っています。

 

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📌「頭痛の原因は頭ではなく首かもしれません。

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また、この記事でご紹介したように、頭痛には首だけでなく、食いしばりなどによる顔の筋肉のコリが関係していることもあります。

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頭痛の原因は頭ではなく首かもしれません。

整体院には肩こりや腰痛だけでなく、頭痛で来院される方も多くいらっしゃいます。

頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など、さまざまな種類があります。

当然、それぞれ原因や特徴は異なり、医療機関での診断や治療が必要な頭痛もあります。

その一方で、約30年間患者さんを施術してきて、私は筋肉のコリが大きく関係している頭痛も非常に多いと感じています。

そうした患者さんを見る時、私が特に確認する場所の一つが、首の上部の筋肉です。

 

頭痛の患者さんに多い「首の上部のコリ」

頭痛で来院された方の首を確認すると、頭と首の境目あたりの筋肉が非常に硬くなっていることがあります。

そして、その部分を施術することで、頭痛が軽くなっていく方をこれまで数多く見てきました。

もちろん、すべての頭痛が首の筋肉から起こるわけではありません。

ただ、筋肉が関係していると考えられる頭痛では、私はこの首の上部を非常に重要な場所だと考えています。

首の上部の筋肉に強いコリがある方では、頭痛だけでなく、めまいや吐き気などを訴えることもあります。

私の臨床では、その中でも特に多いのが頭痛です。

なぜ首の上部にコリが蓄積するのでしょう?

原因は一つではありませんが、最近特に多いと感じるのが、パソコンやスマートフォンを長時間使う方です。

画面を長時間見続ければ、目は疲れます。

同時に、こめかみや目の周囲、首や肩の筋肉にも負担がかかり続けます。

こうした状態が毎日のように長期間続けば、首やその周囲の筋肉の深部にはコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。

私は特に、眼精疲労が強い方では、こめかみ周辺から首の上部まで強くこわばっているケースが多いと感じています。

そして、その状態が続いて筋肉に余裕がなくなってくると、頭痛につながる方もいます。

つまり、

長時間のパソコン・スマートフォン



目や顔、首周辺への負担が長期間続く



筋肉の深部にコリが蓄積する



頭痛につながることがある

という流れです。

もちろん、すべての頭痛がこのパターンというわけではありません。

頭痛を見る時、首だけを見るわけではありません

ここも大切なところです。

首の上部は頭痛と関係することが多い場所ですが、

「頭痛なら首の上部を施術すればいい」

という単純なものでもありません。

こめかみや顎など、顔周辺の筋肉が関係している方もいます。

首全体や肩、背中まで非常に硬くなっている方もいます。

ですから私は、頭痛の患者さんを見る時も、痛みが出ている頭だけではなく、首、肩、必要に応じて顔周辺まで確認するようにしています。

どこに負担が蓄積しているのかは、その方の生活や体の使い方によって違うからです。

ご自宅では、目やこめかみを休ませることも大切です

普段からパソコンやスマートフォンを長時間使う方は、まず同じ状態を長時間続けないことが大切です。

時々画面から目を離す。

遠くを見る。

肩の力を抜く。

目が疲れた時には、こめかみ周辺を強く押さず、優しく触れたりほぐしたりする。

こうしたことも、目や顔、首周辺へ新しく加わる負担を減らすためには役立ちます。

ただし、何年もかけて首の深部までコリが蓄積している場合、セルフケアだけですべてを取り除くのは難しいと私は考えています。

新しい負担を減らすことと、すでに蓄積したコリを少しずつ減らしていくこと。

慢性的な頭痛では、この両方を考えることが大切です。

頭痛を繰り返している方へ

頭痛が出た時に薬を使うことは、もちろん一つの対処法です。

ただ、薬で痛みが治まったことと、首やその周囲の筋肉の状態が変わったことは別の話です。

もし頭痛を何度も繰り返し、そのたびに首や肩も強くこっているのであれば、一度その筋肉の状態にも目を向けてみてください。

私は約30年間の施術経験から、頭痛そのものだけを見るのではなく、その周囲の筋肉にどれだけ負担が蓄積しているのかを見ることが大切だと考えています。

 

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40歳を過ぎたら筋力維持を始めましょう。

前回のブログでは、膝の痛みには筋肉の状態が大きく関係しているケースがある、というお話をしました。

では、膝の痛みを予防するためには何が大切なのでしょうか。

私は約30年間の施術経験から、筋力を維持することがとても重要だと考えています。

もちろん年齢とともに筋力は少しずつ低下していきます。

しかし、そのスピードを遅らせることは、日頃の運動習慣によって十分可能です。

 

私自身も膝に不安を抱えています

この話をするのには理由があります。

実は私自身、若い頃に柔道で左膝の靭帯や半月板を何度も痛めました。

その影響もあり、現在は変形性膝関節症と診断され、長年左膝と付き合っています。

外から見ても左膝の変形が分かるほどです。

幸い、自分で筋肉のケアを続けているため、日常生活には大きな支障はありません。

しかし、筋力が落ちれば膝を支える力も低下します。だからこそ、筋肉の柔軟性を保つためのケアと同時に、筋力を維持することも大切だと、自分自身の体を通して感じています。

だからこそ、患者さんにも筋力維持の大切さをお伝えしているのです。

 

私が「40歳」を目安に考える理由

私は、運動を習慣にするなら40歳頃から始めるのが理想だと考えています。

40歳を過ぎると、筋力の低下を実感する方が少しずつ増えてきます。

筋力が十分残っているうちであれば、「維持する」という目的で無理なく運動を続けられます。

一方、60歳頃になって筋力が大きく落ちてから取り戻そうとすると、想像以上に大変です。

もちろん50代や60代から始めても決して遅くはありません。

ただ、「維持する」のと「失った筋力を取り戻す」のでは、必要な努力が大きく違ってきます。

 

どんな運動がおすすめ?

「運動」と言っても、特別なことを始める必要はありません。

例えば、

  • 歩幅を広めにして少し早歩きで歩く
  • エスカレーターではなく階段を使う
  • 自分の体力に合ったスロージョギングを取り入れる
  • テニスやバレーボールなど、好きなスポーツを楽しむ

こうした運動でも十分です。

ジムでウエートトレーニングができれば理想ですが、費用や時間の問題もあります。

まずは無理なく続けられる運動を見つけることが何より大切です。

 

続けることが一番大切です

筋力は、一度運動しただけでは維持できません。

私が患者さんによくお話しするのは、

「点ではなく、線にしてください。」

ということです。

休日だけ頑張るのではなく、毎日の生活の中に少しずつ運動を取り入れる。

その積み重ねが、将来の膝を守ることにつながります。

 

将来の自分への投資

膝の痛みは、年齢だけで決まるものではありません。

筋肉の柔軟性を保ち、筋力を維持することは、膝への負担を減らし、将来の膝痛予防にもつながります。

40歳を過ぎたら、ぜひ運動を「イベント」ではなく「習慣」にしてみてください。

未来の自分の膝は、きっとその積み重ねに感謝してくれるはずです。

 

 

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📌「膝の痛みは軟骨だけが原因なのでしょうか?

📌「膝痛は『膝だけ』の問題ではありません ~負担が広がることで、コリも広がっていきます~

 

 

膝の痛みは軟骨だけが原因なのでしょうか?

整体院へ来院される患者さんの中で、肩こりや腰痛と並んで多いのが膝の痛みです。

膝が痛いと言うと、

「軟骨がすり減っているからですね。」

「年齢だから仕方ありません。」

このように説明を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

もちろん、変形性膝関節症が進行し、軟骨のすり減りが大きく関係しているケースもあります。

しかし私は、約30年間の施術経験から、変形が軽度な段階では、筋肉の状態が痛みに大きく関係しているケースも少なくないと考えています。

 

5年間改善しなかった膝の痛み

先日、こんな患者さんが来院されました。

その方は5年前から膝の痛みに悩み、整形外科やいくつもの整体院へ通われていたそうです。

しかし症状は改善せず、階段だけでなく坂道を歩くこともつらい状態になっていました。

紹介で当院へ来院されたのですが、きっと半信半疑だったと思います。

施術後に感想を伺うと、

「痛みが半分くらいになりました。」

と、とても喜んでくださいました。

私が行ったことは特別な治療ではありません。

膝の周囲の筋肉に柔軟性をつけ、動きやすい状態へ整えただけです。

 

なぜ筋肉が関係すると考えるのでしょうか?

年齢を重ねると、多くの方は少しずつ筋力が低下していきます。

特に運動不足になると、太ももの筋肉は落ちやすくなります。

「昔より足が細くなった。」

そう感じている方も多いのではないでしょうか。

筋力が低下した筋肉は硬くなりやすく、柔軟性も失われやすくなります。

その状態が続くことで、膝の動きが悪くなり、関節周囲へ負担が集中しやすくなると私は考えています。

特に太ももの内側の筋肉が弱くなると、膝の内側に負担がかかりやすくなります。

痛みがちょうど関節の内側に出ることが多いため、

「軟骨がすり減ったから痛い。」

と思われやすいのかもしれません。

 

筋肉を整えることが大切

私は膝の痛みを改善するためには、

まず筋肉の柔軟性を取り戻すことが大切だと考えています。

筋肉が柔らかくなり、膝が動きやすくなることで、痛みが軽減する方を数多く見てきました。

もちろん、すべての膝痛が筋肉だけで説明できるわけではありません。

強い変形や炎症など、医療機関での治療が必要なケースもあります。

しかし、変形が軽度なのに長年痛みが続いている方は、一度筋肉の状態にも目を向けてみる価値があると思います。

 

将来の膝のために

膝の痛みを予防するためには、筋肉の柔軟性だけでなく、筋力を維持することも大切です。

私は40歳を過ぎた頃からは、無理のない範囲で筋力トレーニングを取り入れることをおすすめしています。

筋力を維持することは、膝への負担を減らし、将来の膝痛予防にもつながります。

この筋力トレーニングについては、別の記事で詳しくお話ししたいと思います。

 

 

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腰痛には腹筋運動?その前に知ってほしいこと。

腰痛になると、

「腹筋が弱いから腰痛になるんですよ。」

「腹筋を鍛えれば腰痛は良くなります。」

このように言われた経験はありませんか?

確かに、筋力を維持することは腰痛予防にとって大切です。

しかし、腰痛がある時に、いきなり腹筋運動を始めることが本当に良いのでしょうか?

私は約30年間の施術経験から、慢性的な腰痛の方は筋力強化より先に行うべきことがあると考えています。

 

筋力をつけることは大切です

私は、腰痛の方に筋力トレーニングが必要ないと言っているわけではありません。

むしろ、筋力を維持することはとても大切だと考えています。

筋力が強ければ、同じ動作や姿勢でも筋肉に余裕が生まれ、負担に耐えやすくなります。

そのため、筋力がつけば、コリができにくい体づくりにもつながると私は考えています。

ただし、筋力が強ければ絶対にコリができないということではありません。

筋力があっても、同じ筋肉に長時間・長期間負担がかかり続ければ、深部にはコリが形成され、蓄積していきます。

大切なのは、今の筋肉がどのような状態なのかを考えることです。

慢性的な腰痛がある時の筋肉はどうなっている?

慢性的な腰痛がある方では、長期間にわたって腰や臀部などの筋肉に負担がかかり続け、その深部にコリが蓄積しています。

その結果、筋肉の柔軟性が低下し、余裕がなくなっている方も少なくありません。

私は、このような状態の時に、

「腰痛だから腹筋を鍛えよう」

と、いきなり筋力トレーニングを始めることには注意が必要だと考えています。

すでに余裕がなくなっている筋肉へ、さらに強い負荷を加えることになるからです。

実際、腰痛を改善しようと思って腹筋運動を始めたところ、かえって腰がつらくなってしまったという方もいらっしゃいます。

だからといって、筋力トレーニングが悪いわけではありません。

問題は「鍛えること」ではなく、「どの状態で鍛えるか」なのです。

大切なのは「順番」です

私が慢性的な腰痛の方に大切だと考えているのは、

まず筋肉の状態を整える



深部に蓄積したコリを少しずつ減らす



筋肉に柔軟性と余裕を取り戻す



そのうえで筋力トレーニングを行う

という順番です。

長期間かけて深部に蓄積したコリを、一度ですべて取り除くことはできません。

少しずつ筋肉の状態を整え、動きやすい状態をつくっていく。

そして、筋肉に余裕が出てきたところで、その人の状態に合わせて無理のない範囲から筋力トレーニングを始める。

私は、この順番が大切だと考えています。

腹筋だけを鍛えればいいわけではありません

もう一つ大切なのは、

「腰痛=腹筋が弱い」

と単純に考えないことです。

腰や骨盤周辺を支えているのは腹筋だけではありません。

背中や臀部、脚など、多くの筋肉が協力して体を支えています。

ですから、腰痛を予防するために筋力をつけるのであれば、腹筋だけにこだわるのではなく、体全体を動かしていくことも大切です。

ウォーキングやスクワットなど、自分の体力や腰の状態に合った運動から始めてもいいでしょう。

大切なのは、無理をせず続けることです。

「まず鍛える」ではなく「まず筋肉の状態を見る」

腰痛があると、

「運動不足だから鍛えなければ」

と思う方は少なくありません。

もちろん、筋力を維持することは大切です。

筋力に余裕があれば、日常生活で同じ負担がかかっても筋肉への負担を小さくすることができ、コリができにくい体づくりにもつながります。

だからこそ私は、筋力トレーニングをおすすめしています。

ただし、慢性的な腰痛があり、すでに深部に強いコリが蓄積しているのであれば、まずその筋肉に余裕を取り戻すこと。

そして、その後に筋力をつけていく。

「腰痛だから腹筋を鍛える」ではなく、「今の筋肉がどんな状態なのかを確認してから鍛える」。

私は、腰痛のある方の筋力トレーニングでは、この順番がとても大切だと考えています。

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