目からうろこの整体コラム

ヘルニアは怖くない〜椎間板ヘルニアの話

現在腰痛で悩んでいる方は本当に多いと思います。

その中でも診断名として椎間板ヘルニアの診断を受けている方もずいぶん多いのではないでしょうか?

腰痛で病院に行くと最初はどんな症状の方でもまずはレントゲン撮影ということになりますが、そのレントゲン写真を見て整形外科の先生にこんなことを言われたことがある方が多いようです。

「ここの椎間板がずいぶん狭ばっているからおそらく椎間板ヘルニアでしょう。」

椎間板が狭いという事は髄核がヘルニアの状態にあるに違いないという発想ですが、その言葉を信じ、自分は椎間板ヘルニアだと思い込んでしまうんですね。しかしちょっと待ってください。レントゲンは骨は写しますが軟部組織の撮影は出来ません。つまりヘルニアの状態になっているという確証はない状態でおそらく椎間板ヘルニアでしょうという解答なんですが、患者さんとしてはお医者さんから出た言葉は絶対ですから自分は椎間板ヘルニアだと思い込んでしまうんです。

椎間板ヘルニアだと診断をするにはレントゲンではなくMRIでなければ正確な診断はできません。MRIで椎間板ヘルニアの診断を受けた際、治療の選択肢の一つに入るのが手術でしょう。

もちろんヘルニアの部分を除去する、もしくは神経にあたらないように背骨の一部分を削るなどちょっと聞くとなるほどと思われるかもしれませんが、それはあくまでも椎間板ヘルニアが腰痛のそして足のしびれの原因だとしての話です。

アメリカでは以前から椎間板ヘルニアの状態が本当に腰痛の原因かということは疑われて来ました。なぜかというとMRIで検査をするのは腰痛の患者さんのみだからです。

その方々がヘルニアの状態になっていればそれが原因だと考えるのも無理はないでしょうが、今わかっているのは腰痛の症状も足のしびれも何もない人をMRIで検査しても一定数の椎間板ヘルニアの状態の人がいるという事です。

つまり、椎間板ヘルニアであろうがなかろうが腰痛が起き、足がしびれるという事なのです。

原因は他にあるのです。

あと、先日の「NHKスペシャル」でも腰痛学会の先生が話していましたが椎間板ヘルニアの状態でも放置しておけば8割から9割の確率でヘルニアは無くなってしまいます。

これは椎間板の髄核(これが脱出するのが椎間板ヘルニアです)はほとんどが水分の為、脱出しても体に吸収されてしまうのですが、これはアメリカでは20年以上前から言われてきた事です。

一つ話を最初の部分に戻しますが、レントゲンで椎間板が狭まっているのでおそらく椎間板ヘルニアでしょうと言われたとしても、例えば10年前、20年前の腰のレントゲン写真と比較をしたわけではありません。生まれつき椎間板が狭いという人も多くいるのです。

また、誰でも加齢により椎間板は狭まっていきますのでそれも加味しなければなりません。

つまり腰痛や足のしびれの原因は椎間板ヘルニアが原因ではなく、腰や臀部の筋肉の硬直が原因だと私は考えます。

年々肩こりがひどくなっていませんか?〜コリの蓄積の話

以前、日本国民の総金融資産が1700兆円に達したなんてニュースをやっていましたがあるところにはあるという事で、ホントに日本人は貯めるのが好きな国民なんですね。

でも、「ためる」は「ためる」でもこの「溜める」も日本人に多いんです。

何を溜めるかと言うと「コリ」です。

 

みなさん、コリは蓄積するって知ってました?

あまりこのような事は言われていないのでほとんどの方がご存知ないのではないでしょうか。

ここでは一番身近であろう肩コリについてお話ししていきますね。

 

現在肩コリがひどい方は昔を思い出してみて下さい。

「肩が凝ったなあ」と思っても一晩寝ればコリ感が無くなってるってありませんでした?

この一晩寝て楽になるというのは決してコリが取れているかではなく、まだ筋肉に余裕があるため感覚的に楽になっているだけなんです。

このような肩が凝るような生活を続けていくと徐々に深部の方から固まり寝てもコリが取れないという事が起こってきます。

別の言い方をすれば筋肉の許容範囲を超えたという事ですかね。これが慢性の肩こりです。

ですから、普通のマッサージ等を受けても深いところのコリは残るので完全にはすっきりしないですし、すぐにコリ感が戻ってくるという事になるのです。

では、この深部のコリを放置するとどうなるのかというと、肩こり自体は本当にひどくなると感覚が鈍化し肩こりは感じなくなり、その後腕や仕舞には指先までシビレ感が出てきます。

つまり2次的な症状が出てくるんです。そこまで行くと本当にひどい状態ですけどね。

また、感覚が鈍化する前に腕にシビレ感が出る方も多くいらっしゃいます。こちらの方が一般的だと思います。

 

これは腰痛に関しても全く同じで座位での姿勢が崩れた状態が長時間続くと腰の筋肉がコリ、長期間に渡り続くと慢性の腰痛へて移行していきます。

 

では、これら慢性のコリはどうすればいいのでしょう?

 

答えは深部からコリを取り除く‼︎これしか方法はありません。

でも、深部のコリを取り除くって?表面的なマッサージではすぐに戻ってしまいますし、ストレッチをしても有酸素運動をしても何か残っているような感じがする。

 

手前味噌になってしまいますがトリガーポイント療法等の筋肉の深部へとアプローチ出来る施術を受け、一度深部のコリを崩す事しか方法はないのです。

 

ここで注意なのですが長期間、固めてしまったコリは徐々に取れにくくなるという事です。

つまり、コリの蓄積の年月と深部のコリを取り除く時間は比例するという事が言えると思います。

2年前からコリが辛くてという方と30年来我慢しているという方とではコリの取れやすさが違うという事なのです。

ただ決して取れないという事ではありませんのでその点はご安心ください。

 

深部からコリが取れた後は定期的にメンテを行うのもいいですし、運動をしてコリにくくしていく、もしくは前回肩コリを起こす姿勢についてお話ししましたが、肩をすくめないように注意をしコリを出にくくしていくという事になっていきます。

せっかく深部のコリを取り除いてもまた蓄積してしまっては同じ事になってしまいますので。

このような施術やご自身の努力によってコリ難い体質への移行は可能なのです。

NHKスペシャル「腰痛・治療革命」に対する僕の考え

最初にお話ししておきますがここに書く内容はあくまでも僕の個人的な意見に過ぎません。

先日、NHKスペシャルで「腰痛・治療革命」という番組が放送されました。

腰痛で悩んでいらっしゃる方はご覧になった方も多くいらっしゃるんだろうと思います。

実は僕は見ていてとても違和感を覚えたものでここに僕の考えを書いてみたいと思います。

 

僕の施術方法はトリガーポイント療法をベースにしているので腰痛等の痛みは筋肉のコリやハリの蓄積というふうに考えます。

トリガーポイント療法の場合関連痛の起こる場所を探して押圧するんですがその関連痛は神経レベルでは説明のできないものなんです。

例えば足がしびれている方の場合、臀部を押圧すると脚に関連痛が起きてそれが治まるまで押圧して筋肉のハリを取っていくと普段から出ている脚のシビレも治まるというものです。

このようなことが本当に起こるのですが、神経じゃないとなるとその原因は何かというと脳の錯覚というふうに言われています。

ですから、僕は脳の錯覚から痛みが出るというのは否定はしませんし、むしろ肯定的な立場ではあります。

 

しかし、先日のNHKスペシャルでは原因不明で3か月以上腰痛がつづいている場合はそのほとんどが脳の錯覚という主張なのです。

さすがにそれは偏っているし、乱暴な考え方だと思います。

整形外科のお医者さんの場合、筋肉的に痛みが出るとは考えないため筋肉のハリから痛みが出るものも原因不明と言ってしまいます。

そのすべてが脳の錯覚だというのです。

では、どのような場合脳の錯覚が起こるのかというと、急性腰痛(ぎっくり腰)の痛みの恐怖からだと言うのです。

確かにひどい急性腰痛を起こしてしまうと一週間寝たきりという事もあります。(しっかり対処すればそんな事にはなりませんが)

その恐怖心から脳内の痛みに対する興奮が続いてしまうというのです。

なぜ興奮が続くかというと本来脳は痛みを緩和していきますがその際にDLPFCという物質が脳に鎮静を促していくそうです。

ただ、急性腰痛のような急激な痛みを体験すると痛みに対するストレスからDLPFCの分泌が弱まり脳の興奮が続く。

それが番組中の慢性腰痛の定義です。

 

しかし、ここで疑問が出てきます。

なぜ腰痛だけにそのような現象がみられるのか?

急性腰痛以外にも体に急激な痛みを伴うものがあります。

 

例えば痛風の発作などは足の骨が変形するほどの炎症を起こし歩行困難に陥ります。まさに風が吹いても痛い、側を人が歩いただけで痛いというものです。

しかし、この発作を繰り返してもDLPFCは減少しないのでしょう。

そんな発作が何度出てもお酒やラーメンを止められない人が本当に多いですから。

また、出産に関しても同じ事が言えるのではないでしょうか。

慢性腰痛を持っていても坐薬を使いながらでもゴルフがやめられないという方もいます。その場合ゴルフがストレスになっていないという事でしょう。

 

もう一つ疑問があります。

慢性腰痛を訴える方が必ずしも急性腰痛を経験していないという点です。

むしろ、急性腰痛を経験せず慢性腰痛になっている方の方が多いかもしれません。

それらをどう説明するのでしょう?

 

次に3ヶ月以上続く原因不明と言われる腰痛の改善の為の実験を行ったのですがこちらもよく分かりません。

病は気からという事で腰痛は怖くないという映像を見せて恐怖心を取り除いていくという事です。

具体的には椎間板がヘルニアの状態にある場合でも9割の確率で自然に吸収されて無くなってしまうという事を慢性腰痛の方に説明するんです。

はっきり言ってこれは僕が整体の勉強を始めた20年前からの常識です。

それが全く世間に広まっていないだけなんです。

(僕の所にいらっしゃるヘルニアの方には必ずこの事をお話しし、手術は極力避けるようにお話ししています。その事を伝えずに手術を提案して来たのは整形外科の先生方じゃないですか)

安心感を与える、不安を取り除くという点でこれは暗示をかけるプラシーボ効果なのでしょう。

それで効果の出る方ももちろんいるはずです。

背骨をぼきぼきして症状が改善する人もいるのですから。

 

次にプラシーボで効果が無かった人に腰を反る運動を提案しています。

番組の中では上体を後ろに反らすのが不安な方に後ろに反っても大丈夫という安心を与えるという主張です。

 

しかし、この方法はニュージーランドが発祥のマッケンジー理論によく似ています。

これはどういう理論なのかと言うと現代社会では腰は屈曲の状態になりがちな為、その方向にばかり曲げていると痛みが出やすい。そこで逆に伸展(腰を反らす状態)にする事によりず。い核を元の位置に戻し腰痛を改善させるという考え方です。

怖がって動かさない人が腰を反らせる事がストレッチになり血流が良くなり痛みが軽減したという事はいえないでしょうか?

それらを全て安心感を与えたから、単なる腰の痛みは気のせいだから認知行動療法でストレスを無くして運動して、そして薬物投与してというそんな一括りにしていいのでしょうか?

腰の筋肉が固まっている状態で軽率な運動をしてしまうと腰痛をさらに悪化させるという事もありえます。腰痛がある状態で腹筋運動をさせるなどあってはならない事です。

 

色々と今回の番組について批判的な 事を書いてきましたが、確かに脳の錯覚からくる腰痛はあると思います。神経では説明できないトリガーポイントもあるんですから。

ただ、それが全てではないし、他の理由からくる腰痛の方がはるかに多いと思います。

 僕などは単なる町の整体屋に過ぎませんが、曲がりなりにも約20年間この世界に携わってきた経験上やはり慢性腰痛の大部分は筋肉のコリだと思えてなりません。

ただ、今回の番組で手術という選択肢が無くなっているのはとてもいい事なのだと思います。

 

 

 

 

頭痛肩こり樋口一葉 ~肩こりの原因のお話~

 僕の好きな戯曲に井上ひさし氏の「頭痛肩こり樋口一葉」という戯曲があります。

 

 僕は中学生の頃この舞台を教育テレビの「芸術劇場」で観て舞台好きになったという思い出の舞台であり井上ひさし氏の最高傑作だと今でも思っています。

 

 一葉女史は若くして樋口家の家督を継ぐわけですが何分女手一人で家を守らなければならないため朝から晩まで働きづめ。

お裁縫や内職、その他にも本を読んだりそして机に向かって文章を書いたり・・・・・。

しかも一葉女史は肩こり症の頭痛持ち。軟膏塗って頑張るわけです。

 

 当時僕は、「肩こりや頭痛もちの人って大変だなあ」くらいにしか思っていませんでしたが、今この仕事をしてみるとなんと一葉女史は肩のこることばかりしているかとびっくりしてしまいます。

 

そもそも、肩こりの原因は何なのかということです。

それは常に力を入れ肩が上がっている状態を長時間続けているということです。緊張状態にあるという言い方もできるかもしれません。

どういうことかというと、何かストレスや細かい作業などを行った時など無意識のうちに肩をすくめてしまいます。

それは誰にでも起こることで仕方がないことでもあるのですが、それを自覚できるかできないかによって肩こり症になるかどうかが決まってくると言っても過言ではありません。

 

 針仕事などを一日していて、針先をじっと見て目が疲れた状態になり、それに集中するために肩をすくめた状態が長時間続いてしまうとそれは頭痛や肩こりになります。

 

 現在みなさんの仕事のアイテムとして欠かせないパソコンですが、これも全く同じことが言えます。

キーボードとマウスがありますが、キーボードは両肩をすくめる状態になり、マウスは右肩を上げる状態を作ります。

嘘だと思ったらパソコンを使用している時ちょっと肩を見てみてください。肩は上がっているはずですよ。

 

 では、予防はどうすればいいの?という話になりますが、それは肩を下げることです。と、いうのは簡単ですが今まで自覚できていないものをどのように自覚するのでしょう?

それは肩を一度思いっきり上にすくめてみることです。そして、瞬間脱力。

上にあげてストンと落とす、上にあげてストンと落とす。これを繰り返すことによって肩の正常の位置が自覚できるようになります。

そして、それをキープすることです。

 

ただ、やはり時間が経過すると肩はまた上がってきてしまいますので1,2時間に一度は肩を落とす動作を入れた方がいいと思います。

 

今回はパソコン使用時の事を例に取ってお話しましたが、肩をすくめる行為すべてに対して脱力するということが重要になってきます。

 

また、姿勢の問題や筋力の強弱、あとコリの蓄積度合いによっても変わってきますのでそれは別の機会にお話できればと思います。

 

それにしても一葉女史はそんな辛い状態で頑張って一家を支え、しかも後世にまで残る作品を書いたのですから本当にすごい事です。

 

あれだけお金に苦労した彼女が現在紙幣になっているというのも何とも皮肉な感じがしますが。

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