- 2026年05月27日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方膝・足の症状
これまで2回にわたり、
「なぜ日本人にO脚が多いのか」
そして、
「なぜO脚になると膝が痛くなるのか」
についてお話ししてきました。
ここまで読んでくださった方は、私が「膝だけを診る」のではなく、「脚全体を診る」理由が少しお分かりいただけたのではないでしょうか。
今回は、その最後のお話です。
膝だけ施術しても良くならない方がいます
患者さんから、
「膝だけ押してもらえば治るんじゃないですか?」
と聞かれることがあります。
もちろん、痛みが出始めて間もない方であれば、膝周囲の筋肉を緩めるだけで改善することもあります。
しかし、数年単位で痛みを我慢してきた方は、そう簡単にはいきません。
なぜなら、長期間にわたって膝をかばい続けることで、膝だけではなく脚全体の筋肉へ負担が広がっているからです。
コリはその場に留まりません
私は約30年間施術を続ける中で、筋肉のコリには一つの特徴があると考えています。
コリは時間とともに深部まで蓄積し、さらに周囲の筋肉へも広がっていきます。
最初は膝の周囲だけだった負担も、痛みをかばいながら生活することで、別の筋肉がその働きを補うようになります。
その状態が続けば、今度はその筋肉にも負担が蓄積します。
そして、その筋肉にもコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
こうして、一つの場所から始まった問題が、少しずつ脚全体へ広がっていくのです。
私が実際によく見る流れです
最初は膝周囲の筋肉だけだったものが、やがて、
太ももの前(大腿四頭筋)
↓
太ももの裏(ハムストリング)
↓
お尻の筋肉(臀筋)
へと広がっていきます。
さらに長期間になると、歩き方まで変わり、反対側の脚や腰へ負担が及ぶこともあります。
つまり、最初は膝だけだった問題でも、何年もかばいながら生活していれば、脚全体の筋肉にコリが蓄積していくのです。
なぜ広がるのでしょうか
痛みがあると、人は無意識にその場所をかばいます。
すると、別の筋肉が代わりに働きます。
その筋肉は、本来よりも大きな負担を受け続けることになります。
その状態が長期間続けば、その筋肉にもコリが蓄積し、やがて深部まで固まっていきます。
そして、その筋肉が固まれば、さらに別の筋肉がその働きを補います。
この繰り返しによって、コリの範囲は少しずつ広がっていくのです。
私はこの状態を日々の施術で数多く見てきました。
だから膝だけでは足りません
この状態になると、膝だけを施術しても、その場では楽になることがあります。
しかし、太ももやお尻に長年蓄積した深部のコリが残っていれば、脚全体の筋肉のバランスは十分には戻りません。
だから私は、膝だけではなく、太ももの前後、お尻など、脚全体の筋肉を確認します。
そして、長い年月をかけて蓄積し、深部まで固まったコリを一つひとつ取り除いていくことを大切にしています。
これは膝だけの話ではありません
実はこの考え方は、膝だけではありません。
肩こり
腰痛
坐骨神経痛
首こり
肘の痛み
股関節痛
どの部位でも、痛みをかばった状態が長期間続けば、周囲の筋肉にも負担が広がります。
そして、その筋肉にもコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
だから私は、「痛い場所だけ」を施術することはほとんどありません。
どこの筋肉が負担を受け、それをどこの筋肉が補ってきたのか。
そこまで確認しながら、深部まで固まったコリを取り除いていくことを大切にしています。
我慢するほど改善には時間がかかります
膝の痛みは、我慢すれば自然に治るとは限りません。
我慢している間にも筋肉への負担は続き、コリは蓄積して深部まで固まっていきます。
さらに膝をかばうことで、太ももやお尻など別の筋肉へも負担が広がっていきます。
そして、長い年月をかけて深部まで固まり、広い範囲に蓄積したコリほど、取り除くためには時間がかかります。
だからこそ、
「少しおかしいな」
「歩くと違和感があるな」
そう感じた時点でケアを始めることが、結果的には早い改善につながると私は考えています。
まとめ
私は約30年間、膝の痛みを施術してきました。
その中で変わらず感じていることがあります。
筋肉への負担が長期間続けば、コリは蓄積して深部まで固まっていきます。
さらに、痛みをかばって別の筋肉が働き続ければ、今度はその筋肉にもコリが蓄積し、コリの範囲そのものが脚全体へ広がっていきます。
だから私は、膝だけではなく、脚全体の筋肉を確認します。
そして、
「どこに深部のコリが蓄積しているのか」
「どの筋肉が長年、代わりに頑張り続けてきたのか」
を見ながら施術しています。
膝痛は、「膝だけ」の問題ではありません。
脚全体に蓄積した深部のコリを一つひとつ取り除き、筋肉の柔軟性を取り戻していくことが、改善への近道だと考えています。

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