昔、銭湯などに20円で動くマッサージチェアがありましたよね。
普通の椅子に背中や腰を押す突起が付いていて、数分間だけ動くあのタイプです。
最近のマッサージチェアは本当に進化しました。
リクライニング機能が付き、ローラーが背中を動き回り、腕や脚まで空気圧で刺激してくれます。
空港などにも設置されていて、待ち時間につい利用したくなる方も多いでしょう。
昔とは比べものにならないほど性能は良くなっています。
どうして10分くらいで止まるのでしょう?
街中のコイン式マッサージチェアを見ると、多くは約10分で終了します。
「もう少しやりたいな。」
そう感じたことがある方も多いと思います。
もちろん、回転率や料金設定などの理由もあるでしょう。
しかし私は、それ以上に筋肉への刺激時間が関係していると考えています。
約30年間の施術経験で感じていること
私は約30年間、さまざまな肩こりや腰痛の患者さんを施術してきました。
その経験から感じているのは、
筋肉は長時間刺激し続ければ良くなるわけではない
ということです。
むしろ、同じ場所に刺激を与え続けることで、一時的には気持ち良く感じても、その後かえって筋肉が硬くなってしまう方を数多く見てきました。
筋肉への刺激は、強ければ強いほど、長ければ長いほど良いわけではありません。
自宅のマッサージチェアは注意が必要です
実際に問題になりやすいのは、自宅のマッサージチェアです。
テレビを見ながら長時間使う。
そのまま寝てしまう。
終わっても、また動かす。
これを繰り返してしまう方が少なくありません。
すると、
筋肉が硬くなる
↓
さらに気になる
↓
またマッサージする
という悪循環に入ってしまうことがあります。
気持ちがいいからといって、長時間続けることが筋肉にとって良いとは限らないのです。
マッサージガンも同じです
最近人気のマッサージガンも同じです。
コリが強い場所だからといって、ずっと当て続けてしまう方がいます。
しかし、強い刺激や長時間の刺激を与え続けると、筋肉はかえって緊張し、硬くなってしまいます。
「もっと効かせたい」
「もっと奥まで届かせたい」
と思って強く押し付けたり、同じ場所へ長時間当て続けたりする必要はありません。
※マッサージガンの使い方については、別の記事で詳しくご紹介します。
実は施術でも同じ考えです
患者さんから、
「今日は2コマ続けてお願いできますか?」
と相談されることがあります。
しかし私は、お断りしています。
理由はシンプルです。
続けて長時間施術するよりも、一度筋肉を休ませてから、日を空けてもう一度施術した方が良いと考えているからです。
筋肉には、刺激を受けた後に休む時間が必要です。
長時間施術すれば、それだけ早くコリが取れるわけではありません。
むしろ刺激が強すぎたり、長すぎたりすれば、筋肉を必要以上に緊張させてしまいます。
だから私は、施術時間をむやみに長くすることはしていません。
セルフチェック
次の項目に当てはまりませんか?
□ マッサージチェアで20分以上座ることが多い
□ マッサージチェアで寝てしまう
□ マッサージガンを同じ場所に何分も当てている
□ 「長くやるほど効く」と思っている
一つでも当てはまる方は、筋肉へ刺激を与え過ぎているかもしれません。
まとめ
マッサージチェアもマッサージガンも、使い方次第では体を楽にしてくれる便利な道具です。
しかし、
「長くやればやるほど効果が高い」
というわけではありません。
大切なのは、
強さ
時間
そして、
刺激する方向です。
私は約30年間の施術経験から、力や時間よりも、**「筋肉を正しく捉え、適切な角度から刺激すること」**の方がはるかに重要だと考えています。
長時間、力任せに刺激するのではなく、必要な場所へ必要な刺激を加える。
そして、刺激した後は筋肉を休ませる。
筋肉は、強く長く刺激すれば良くなるものではありません。
これが、約30年間筋肉を施術してきた私が大切にしている考え方です。

肩こりについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
関連記事
肩こりについてもっと知りたい方はこちら
肩こりについて詳しく知りたい方は、ホームページの「肩こり」ページもご覧ください。









